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精神科デイケアにおけるソーシャル・グループワークについて
https://kusw.repo.nii.ac.jp/records/318
https://kusw.repo.nii.ac.jp/records/31860a78267-16d5-4ef6-ad7e-09ee3ac453ed
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 紀要論文 / Departmental Bulletin Paper(1) | |||||
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公開日 | 2013-07-03 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 精神科デイケアにおけるソーシャル・グループワークについて | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | The Social Group Work in Psychiatric Day Care Settings | |||||
言語 | en | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_6501 | |||||
資源タイプ | departmental bulletin paper | |||||
著者 |
岩間, 文雄
× 岩間, 文雄 |
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抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 1998年4月に精神保健福祉士法が施行された後、既に数多く有資格の精神医学ソーシャルワーカー達が誕生している。この精神保健福祉士は精神保健福祉領域で活動するソーシャルワーカーの国家資格であるので、彼らが問題解決のために用いる援助技術はソーシャルワークである。しかし、ソーシャルワークの理論的枠組みをPSWが担っている実際の業務の枠へと当てはめてみる時、若干違和感を覚える場合がある。これは、主に精神病院や精神科クリニックといった医療機関に所属して、医療機関の組織や業務体系の中で社会福祉の価値・知識・技術を基盤にして実践を行うという、PSWの置かれた実践現場の状況が違和感を生み出すという側面が小さくないように思う。 例えば、ソーシャルワークにおいて問題解決に集団を活用する援助方法には、ソーシャル・グループワークがある。日本精神医学ソーシャルワーカー協会の示した業務指針によれば、このグループワークの具体的な適用業務としては①デイケア、②アルコール・ミーティング、③ソーシャルクラブ、④患者・家族のグループワーク(患者会・家族会・児童とその家族他)の4つがあるとされている。もちろん、これらの業務ではソーシャル・グループワークの活用が不可欠であるが、この中にはソーシャル・グループワークの活用だけでは有効に運営できない業務があるし、もっと別にソーシャル・グループワークを適用して有効な場面があることは確かだ。この点について、前田ケイは、ソーシャル・グループワークという「援助方法」をこの狭い4つの「業務」へと押し込めてしまうことは妥当でないことや、逆にこれらの業務ではグループワーク以外の援助方法も活用しなければ業務の効果を高めることは出来ないと述べ、PSWが拠り所とする社会福祉学と照らし合わせて考えれば「援助方法」と「業務」の関係性に疑問があると指摘している。筆者自身、以前精神病院に併設されたデイケア部門にPSWとして勤務した経験があり、ソーシャルワークの理論的枠組みと実際の業務の聞に前田が指摘するようなズレを実感してきた。 本論では、この「ソーシャルワークの理論的枠組みと実際の業務の間にあるズレ」という視点を踏まえて、特に精神科デイケアとソーシャル・グループワークの関係性について考えてみたい。その目的は、他職種が関わるチーム医療の場である精神科デイケアにおいて、PSWが提供できる固有の視点と援助者としての役割を明らかにすることである。今日、精神科デイケアはPSWにとって主要な業務であることは事実であり、ソーシャル・グループワークを展開する主な舞台であることに間違いはない。その一方、もともとデイケアは、総合的なリハビリテーションサービスを提供することを目的としている外来治療の場である。PSWには、治療の場としての精神科デイケアに、社会福祉の専門的援助技術であるソーシャル・グループワークを適用して運用されることが求められているという図式がある。そして、精神科デイケアは、PSWのみならず医師や看護師、作業療法士や臨床心理士といった医療チームが同じ集団に関わり、援助活動を実施するという構造を持つ。精神科デイケアのサービスを提供するにあたって、生活全般をとらえクライエントの自己実現を支えるという社会福祉の視点を反映させ、集団に関するソーシャルワーク固有の介入方法や知識をチームの構成メンバーに対して示せなければ、専門職として認められず、相互に利する有意義な連携は達成することが出来ないだろう。 今日、日本において精神障害者を対象としたデイケアと呼ばれる取り組みには幾つかの形態が存在する。精神保健福祉センターや保健所といった公的機関において行われるデイケア事業、精神病院や一般病院、診療所といった医療機関に併設されている精神科デイケア等があるが、これらはそれぞれ実施される機関や状況によって実態が異なるようである。保健所で行われるデイケアは、精神病院等に併設されて治療・リハビリテーションを指向して行われる「精神科 デイケア」と区別して考えられ、「保健所デイケア」とも呼ばれる場合がある。「保健所デイケア」は、実施回数や実施する専門職の構成などが精神科デイケアと異なり、治療よりは生活支援を指向しているともいわれている。ここでは、特に「医療機関に併設された精神科デイケア」を想定して論じることとする。 |
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書誌情報 |
関西福祉大学研究紀要 en : The Journal of Kansai University of Social Welfare 号 5, p. 29-37, 発行日 2002-09 |
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出版者 | ||||||
出版者 | 関西福祉大学研究会 | |||||
ISSN | ||||||
収録物識別子タイプ | ISSN | |||||
収録物識別子 | 13449451 | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | VoR | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||
見出し | ||||||
大見出し | 論文 | |||||
言語 | ja |