@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000774, author = {岩間, 麻子 and 岩間, 文雄}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The Journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {ソーシャルワーカーを育てるにあたって,価値を教える教育,価値に基づいていかに行動するべきかを教える倫理教育は,大きな役割を担っている.社会福祉士養成教育における価値・倫理教育に関しては,講義科目で学んだ体系的知識を土台として,演習科目で学びを深めるという形式が一般化されているが,教育を受ける者の内に価値・倫理を内在化し,実践につなげるという視点でとらえると,演習教育の重要性が際立つ.しかし,社会福祉士養成教育において演習科目の含むべき内容に価値・倫理が位置づけられたのはごく最近のことであり,教育のための方法論が確立されているとはいえない状況にある.そこで,倫理教育に関する研究の積み重ねがある看護分野,教育手法の開発が取り組まれた法曹界,倫理教育に携わる教員が共有できるシラバスが開発されるなどした工学系分野を取り上げ,これらの分野の専門職教育における価値・倫理教育に関する文献を概観した.その結果,それぞれの分野ごとの背景の違いや固有性はあるものの,価値・倫理教育で教授可能な内容とそうでないものをどう整理するのか,価値・倫理教育における学生の学びをどう評価するのか,価値・倫理教育を担うのはどのような教員が適当であるかといった共通の課題が存在することが明らかになった.こうした課題は,ソーシャルワーク分野にも当てはまるものである.これらの示唆から,ソーシャルワークの価値・倫理教育においては,①倫理的感受性の育成,倫理的知識の獲得,倫理的判断力の育成を目的として,講義科目と演習科目を有機的につなげる教育手法の確立,②教授可能な内容を明確化したうえでの学びの評価手法の開発,及びカリキュラムや授業方法の評価手法の開発,③教材開発のために研究者と実践家が協働するなど,複数の視点を組み入れた授業展開の検討という3 つの課題があると結論づけた.}, pages = {25--34}, title = {ソーシャルワーク教育における価値・倫理教育の課題 -他分野専門職教育における取り組みをてがかりに-}, volume = {26}, year = {2023} }