@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000773, author = {一瀬, 貴子}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The Journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {本稿の目的は,①サービス利用拒否をする高齢者に対応している地域包括支援センターの社会福祉士は,いかなるストレスを抱えているのか.その実態を明らかにする,②社会福祉士の「地域包括ケアにおけるケアマネジメント機能に対する意識化の度合い」がストレスといかなる関連があるのかを明らかにすることである. 調査対象者は,近畿地方・中国地方にあるA 県・B 県・C 県の地域包括支援センターに配置されている社会福祉士391 名であった.関西福祉大学社会福祉学部倫理審査委員会の承認後,無記名による郵送調査を実施した.有効回答数は121 名であった. 分析の結果,サービス利用拒否事例を扱う地域包括支援センターの社会福祉士は,「仕事が多すぎる」や「対象となる高齢者とのコミュニケーションや対応」などに関するストレスを多く抱えていることが明らかとなった.また,「多職種の専門性を活用するために,他機関と連携した」「地域の関係者から情報を得て,必要時対象者にかかわれるように,ネットワークを活用して情報収集をした」「対象者の地域での活動状況の変化や近隣住民との交流状況を把握し,住民同士の支援の可能性を査定した」「新たな介護サービスを導入する必要があると判断した時など,対象者の地域にある病院の医師と連携した」という4 項目からなる『インフォーマル・フォーマルサービスなど他機関とのネットワーク構築に関するケアマネジメント機能』の意識化が高いと,「困難ケースへの具体的な対応法を知るための研修の機会がないと感じる」「職場におけるスーパービジョンが十分でないと感じる」など4項目からなる『サービス利用拒否をする高齢者に関する研修の不備に関するストレス』の得点が高いことが明らかとなった.相関分析の結果,『地域ケア会議での問題解決志向を目指すケアマネジメント機能』の意識化は『研修の不備に関するストレス』と関連を見出すことが出来なかった.地域ケア会議は,サービス利用拒否する高齢者に対する解決プロセスの中で,まだまだ効果が発揮されていないということが示唆されたといえる.}, pages = {15--24}, title = {地域包括支援センターの社会福祉士が抱えるストレスの実態 ~サービス利用拒否をする高齢者の対応を巡って~}, volume = {26}, year = {2023} }