@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000761, author = {高田, 豊司}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {近年,児童福祉法の改正や新しい社会的養育ビジョンを受け,児童養護施設では自立支援やアフターフォロー体制の強化等の高機能化が求められている.しかし,これまで児童養護施設入所児の自立は困難な状況にあった.その理由の一つに,経済的問題による進学率の低さがある.現在は制度の拡充等を通して,進学の門戸が開かれつつあり,今後,進学のための学習支援が求められるようになっている.学習支援はその形態によって様々な課題はあるものの,ボランティアや学習塾等の外部の資源を活用すると同時に,その連携の在り方が問われている.そこで,本研究では児童養護施設における学習支援に関して,施設内外の連携上の課題について整理を行い,今後の有効な連携の在り方を検討することを目的とした.方法として,学習支援における連携に関する文献収集を行い,KJ 法により整理・関連づけを行なった.その結果,「児童養護施設における学習支援の連携上の課題」として,「学習支援者の制約」「共通理解の不足」「活動ガイドラインの整備不足」「コーディネート機能の不調」の4つのカテゴリーが生成できた.また,学習支援のプロセスとして,準備段階,導入段階,活動段階として,それぞれのカテゴリーが図式化された.準備段階においては,学習支援者の基礎的な専門性の不足や安定的な活動の困難,責任に対する負担感が連携上の課題と考えられた.また準備段階においては,施設と子ども,施設と学習支援者が学習支援の目的や成果,授業形態,支援者の役割等について十分な合意が行われていない場合に,連携に支障を来しやすいと考えられた.活動段階においては,活動のマニュアルや計画の未整備,施設職員と学習支援者,学習支援者同士の情報交換を促せるようなコーディネートがなされていない場合に,連携に支障を来しやすいと考えられた.}, pages = {65--74}, title = {児童養護施設における学習支援上の連携に関する一考察 -学習支援者としてのボランティア活用に関する課題-}, volume = {25}, year = {2022} }