@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000758, author = {岩間, 文雄}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {ソーシャルワークの展開過程は,一般的に複数の局面から構成されているとされる.この局面の区切り方や数は,文献ごとに違いが見られる.ソーシャルワークに関する文献を概観して整理すると,アセスメント,プランニング,援助活動,終結といったよく知られる呼称の局面を用いたジェネラリスト・ソーシャルワークの類型がある.日本における社会福祉士・精神保健福祉士の養成課程で用いられるテキストも含め,この類型に属する枠組みを用いて展開過程を説明する書籍は多数存在する.一方で,援助展開を時間的経過に沿って区切るライフモデルで用いられる局面の類型がある.ジェネラリスト・ソーシャルワーク類型とライフモデル類型を比較すると,局面の数は前者が多く後者が少ない.また,局面を区切る基本的な考え方も,前者はソーシャルワーカーとクライエントとの共同作業に着目しているのに対して,後者は援助展開の時間的経過に着目しているなどといった違いがある.ソーシャ ルワークの展開過程において一般的にいわれる,「局面から局面への推移は円環的(または螺旋状)である.」という特徴は,比較的多くの局面から構成されるジェネラリスト・ソーシャルワーク類型に色濃く反映されており,局面と局面の関係性を視覚的にとらえることを可能とするいくつもの説明図が発表されている.それに対し,ライフモデル類型では,時間の経過に沿って区切った少数の局面からプロセスが構成されることから,円環的(螺旋的)に推移するという説明とは合致しにくい,といった違いがある.日本の書籍ではあまり紹介されることのないライフモデル類型の枠組みは,シンプルな構造をしており,地域や国の実践に応じたソーシャルワーク展開過程の再検討を行なおうとするとき土台となる可能性があると考えられる}, pages = {43--50}, title = {ソーシャルワーク・プロセスの局面についての考察}, volume = {25}, year = {2022} }