@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000727, author = {高田, 豊司}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {社会的養護の基本理念・原理や施設運営上においても, 被虐待児への学習支援は重要な支援となっている.また子どもの貧困への注目から児童養護施設の子ども達の進学とそのための学習支援の重要性が高まってきている.これまで,児童養護施設における学習支援の取り組みは関心が高い領域とは言えなかったが,施設職員の業務として明確に位置付けらえており,施設に求められる支援機能の一つと言える.また近年の法改正及び新しい社会的養育ビジョンの文脈の中では,高機能化の一つとしても位置づけることができる.以上のことから,今後,学習支援を行う上で具体的な工夫点について集積・整理することで,支援の広がりへとつなげていく必要があると考えられる.そこで,本研究では,学習支援を児童養護施設に求められる高度な専門性の一つとして位置づけ,現在行われている学習支援上の工夫を整理し,有効な支援方法を検討することを目的とした.方法として,学習支援に関する文献収集を行い,「学習支援上の工夫点」に関して,KJ 法により整理・関連づけを行なった.その結果,「体制作り」「学習への導入」「構造化された学習支援」「援助関係の形成」 の4 つのカテゴリーが生成できた.施設の体制作りにおいては,職員の共通理解や組織化,連携の仕組み,学習支援スキルの習得が重要に思われた.また,そのような体制を基盤に,子どもと将来を展望し,学習目的を再設定することで,支援の導入としていくことが必要になっている.加えて,学習環境の整備や学習内容・教材の個別化,自発性を高める教育方法を用いることが望ましいと考えられた.最後にそのような支援場面を支えるものとして,子どもと反応性の高い関係作りを行い,安全・安心感の醸成に努めることが重要に思われた.今後はこれらの支援上の工夫を考慮にいれながら,多くの実践を通して,知見を積み重ねていく必要があると考えられる.}, pages = {159--167}, title = {児童福祉施設における 被虐待児を対象とした学習支援上の工夫に関する一考察}, volume = {24}, year = {2021} }