@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000724, author = {一瀬, 貴子}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {本稿の目的は,①サービス利用拒否事例に対して,地域包括支援センターの社会福祉士は,どのようなソーシャルワーク実践スキルを活用しているのだろうか.その実態および構造を明らかにすること,②社会福祉士が活用するソーシャルワーク実践スキルが,事例の改善度に対して,いかなる関連があるのかを明らかにすることである. 調査対象者は,A 県・B 県・C 県の地域包括支援センターに配置されている社会福祉士391 名であった.関西福祉大学社会福祉学部倫理審査委員会の承認後,無記名による郵送調査を実施した.有効回答数は121 名であった. 分析の結果,『信頼関係構築ソーシャルワーク実践スキル』因子は,『公的サービス利用への抵抗感の改善度』因子に対して正の関連があり,サービス利用拒否状態にある高齢者の生活実態の改善に役立っていることが明らかとなった.サービス利用拒否をしている高齢者に寄り添い,その話に耳を傾け,共感しながら話をすることで,支援を申し出る援助職に対してかたくなになっている高齢者の「状況定義」を,「偉そうに援助を申し出る人」というものから「話を聴いてくれる人」というものに変化させることにもっとも影響を及ぼすといえる.傾聴・共感という介入・面接技法が,支援対象者の心をほぐす基盤となっているといえる.社会福祉士が最初に行うべきことは,「この人になら自分のことを話してもいい」と感じてもらい,信頼関係の構築をすることなのである.}, pages = {133--141}, title = {サービス利用拒否事例に対する社会福祉士の支援の糸口に関する研究}, volume = {24}, year = {2021} }