@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000718, author = {鈴木, 幹雄}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {第二次世界大戦後の1962 年,ゲッティンゲン大学教授,ハインリッヒ・ロートによって「教育学の現実主義的転換」の呼びかけの下,教育改革へと方向づけられた教育学研究が発展した.これは,戦後西ドイツの教育的課題に対応しようとした教育界の模索の結果であった.1950 年代の教育方法学・教授学に関連したこの時代の教育学は,① 1950 年代の「範例教授」* 法論議に端を発し,②「範疇的陶冶の理論」(以下,現代語訳を用いて「範疇的陶冶の理論(ことば・理解の陶冶の理論)」と表記)へ展開されていった.(*:同時代当事者用語:範例的原理,1960 年代の教育学用語:範例教授,範例的教授.)従来わが国の研究では,前者①は1950 年代教育現象とみなされ,後者②は1960 年代現象とされる傾向が強く,両者は別事象と見なされがちであった.しかし両者ともに,ワーマール期の実験学校から栄養素を吸い上げ戦後の教育実践学・方法学の確立を創り上げようとした動きであった.1950-60 年代の資料を丁寧に読み,①,②関連資料を見ていくと,1920-30 年代実験学校の改革実践を踏まえた1950-60 年代の学校改革論議が1950-60 年代の教授学研究の「地下水脈」となり,新しい教育学を生み出していった事情が明らかとなる.その際この新しい教育学を担っていたのは,例えばゲッティンゲン大学若手研究者を中心とした教育学者層であった.そこで以下の本報告では,この1950-60 年代教育方法学・教授学の形成動態に関する調査をパイロット調査として報告したい.}, pages = {79--88}, title = {戦後西ドイツにおける「範例的原理」と教育学研究再興について}, volume = {24}, year = {2021} }