@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000717, author = {金子, 美里}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は,学習の振り返りにおいて,有益な振り返りのための支援をいかに行うか,その手立てを考えるところにある.学習の振り返りの支援については,学習科学において最も中心的な研究課題の一つとされている.本研究において明らかにするのは,工作における制作物の「解体」と思考過程の明確化との関わりである.制作の行為に留まらず「解体」することは,プロセス思考を触発し思考過程を明確化させることとして有効かの調査を行った.【方法】調査内容は,テーマから自由に発想した工作を行い,その振り返りを調査A,その後「解体」してからの振り返りを調査B とし,「制作中に考えたこと」「完成した制作物に思うこと」「この制作で知ったこと」の記述式によるアンケート調査を行った.併せて,被験者が自身の調査A と調査B を俯瞰して思うことの調査を行った.分析の方法として,無作為に選んだ被験者3 名の記述式アンケートを分節化し「課題遂行の各段階におけるメタ認知的活動」を指標としてカテゴリーに分類したものから各被験者の調査における特徴を見出した.【結果】参加者数は25 名で,男性7 名,女性18 名であった.分析の対象となった被験者3 名からは,共通の傾向が見られた.さらに,調査B においては,被験者が自身の思考の深まりや広がりに気づき,自らの変容について言葉で明確に記している点が特徴として見られた.また,被験者が自らの調査A と調査B による記述を俯瞰した調査から,調査A では,「制作物を視覚で捉えて振り返る傾向」,調査B では,「活動と思考過程に目を向けて振り返る傾向」がみられた.【結論】本研究は,思考過程を明確化する支援として「解体」の有効性を検証した.また,「解体」によりプロセス思考が触発され生産的なメタ認知が見られたことから,他教科における振り返りにおいても「解体」に値する手立てによる振り返りの支援が期待できる.}, pages = {69--77}, title = {思考過程の明確化に関する研究( 1 ) ~振り返りの支援としての「解体」の有効性の検討~}, volume = {24}, year = {2021} }