@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000715, author = {米倉, 裕希子 and 山口, 創生}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {【研究背景】知的障害者へのスティグマティゼーション是正には,ミクロ,メゾ,マクロシステムにおける現状を明らかにする必要がある.本研究は,障害福祉を取り巻く施策が変動する中,メゾシステムである知的障害施設職員のスティグマティゼーションの現状と影響を与える因子を明らかにすることを目的とした.【研究方法】本研究は知的障害者施設108 施設の職員2,744 名を対象に質問紙調査を実施した.調査内容は,基本属性に加え,スティグマティゼーションの態度(偏見)や行動(差別)の評価のためJSE 及び肯定的態度の尺度を用い,知識(無知)や行動(偏見)を評価するため「差別事例」への認識を回答してもらった.【結果】調査票の返送数は1,113(回収率40.6%)で,経験年数は「1 年~ 4 年」が最も多かった.JSE の平均値は107.9 ± 13.7 で,肯定的態度は52.6±7.8 だった.JSE と肯定的態度ともに,経験年数が上がると高くなり,福祉系教育機関修了,資格,知的障害や発達障害の研修,インクルーシブ教育経験が「無」より「有」の方が,また非正規より正規職員の方が有意に得点が高かった.重回帰分析の結果,JSE では「雇用形態」「資格」「インクルーシブ教育」,肯定的態度は「資格」「知的障害の研修経験」「インクルーシブ教育経験」が影響を与える因子として選択された.差別事例への認識は「障害を理由とした利用拒否は仕方がない」と考える職員が半数いた.【考察】共感性および肯定的態度ともにインクルーシブ教育の経験と資格が影響する因子に挙げられていたことから,これらはインクルーシブ教育の中で形成され,資格取得や研修など専門性を磨く中でさらに高まるのではないかと考えた.そのため雇用形態や研修などキャリアパスの充実とともに,インクルーシブ教育の推進が重要である.}, pages = {51--59}, title = {知的障害者に対する施設職員のスティグマティゼーションに関する横断研究}, volume = {24}, year = {2021} }