@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000697, author = {高田, 哲史}, issue = {13}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {現在,日本体育学会の「体育哲学専門領域」には多くの研究者が所属し,体育哲学に関する論考が発表されている.一方,近代日本(明治維新から第二次世界大戦終結以前)には「体育哲学」の学術組織はなかったが,体育哲学に関する論考がいくつか発表されている.畠山源三の論考もその一つだと考えるが,彼の論考が体育哲学に関する論考として報告された例はない.筆者は,近代日本の体育哲学を研究することにより,第二次世界大戦終結以後の体育哲学への繋がりを解明できるのではと期待している. 畠山の体育哲学に関する論考は,主に彼の主著書『體育論』にみられる.体育哲学としての内容は『體育論』の結論にみられ,一,価値創造としての体育,二,健全の原理,三,体育理想の建設へ,の3 つである.  「価値創造としての体育」は,体育によって生まれる5つの価値,すなわち,一,科学的真,二,道徳的善,三,宗教的信,四,芸術的美,五,実利的利について論じた.「健全の原理」については,体育は人間の「健全」に貢献できると述べ,そのためには,一,自然性を保有しなければなら,二,強壮でなければならぬ,三,自律的でなければならぬ,四,芸術的でなければならぬ,五,実際的でなければならぬ,という5つの原理(根本の考え方)が必要であると述べた.さらに「体育理想の建設へ」で,畠山は,体育理想実現のために哲 学が必要であることを説いた.近代日本には,畠山の体育哲学に関する論考と同じような内容の論考がいくつかみられる.畠山の論考とそれらを比較検討することにより,近代日本の体育哲学の系譜を知ることができ,第二次世界大戦終結以後の体育哲学との関係についても究明することが可能ではないかと考える.}, pages = {1--8}, title = {畠山源三の体育哲学について}, volume = {23}, year = {2020} }