@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000620, author = {一瀬, 貴子}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は,①地域包括支援センターの社会福祉士が発見したセルフ・ネグレクトの高齢者やその養護者は,いかなる生活実態にあるのか.家族システム論を理論的背景としながら,その実態を探ること,②セルフ・ネグレクトの高齢者やその養護者に対し,社会福祉士はいかなるソーシャルワーク実践スキルを活用するのか,その実態を探ることである.  本研究の対象者は,A 県下の地域包括支援センターに配置されている社会福祉士404 名である.有効回答者は46 名であった.  調査の結果,セルフ・ネグレクト状態にある高齢者は,独居の男性であるケースが多く,介護保険未申請であるケースが4 割と多いことが明らかとなった.約8 割の高齢者が,自分がセルフ・ネグレクト状態にあるという自覚を持っていないこと,身体的な生活自立度は比較的保たれているものの,認知症状は中等度が疑われるケースが4 割いることが分かった.高齢者の生活実態としては,ゴミの分別困難・IADLの低下・受診拒否・服薬中断・汚れた衣服の着脱が目立った.養護者がいる場合の特徴としては,養護者への偏った支配的勢力・問題偽解決パターンがあること,高齢者の定位家族の特徴としては,厳しい家風・両親への偏った勢力構造があることが分かった.  次に,社会福祉士のソーシャルワーク実践スキルの活用頻度にも着目した.高齢者と信頼関係構築を目指すスキル,他職種連携を目指すスキルの他にも,高齢者の認知的評価への変容や対処行動の変容に働きかけるようなジョイニング,スケーリングクエスチョンなどのスキルを多く活用していることが明らかとなった.高齢者のパーソナリティ特性の変容を目指す治療的アプローチに基づくスキルのみならず,高齢者を取り巻く環境の変化を図る必要があると主張する社会的構成アプローチの視点から分析することの意義が見いだせたといえる.}, pages = {51--59}, title = {セルフ・ネグレクト状態にある高齢者の生活実態および 社会福祉士のソーシャルワーク実践スキルに関する研究}, volume = {21}, year = {2018} }