@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000615, author = {米倉, 裕希子 and 山口, 創生}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {近年,精神障害者のスティグマ研究に触発され,知的障害者のスティグマについても関心がもたれるようになってきている.先行研究では,知的障害者はスティグマを受けている自己を知覚しており,スティグマは自尊感情の低さや否定的な社会的比較と関連し,分離教育か統合教育かによってスティグマの経験が異なる等が明らかになっている.そこで本研究は,国内におけるスティグマ研究の発展に寄与するため,知的障害者本人のスティグマの尺度開発を行い,スティグマに関連する要因を検討することを目的とする. 【方法】Ali らが開発した尺度の日本語版を作成し,再検査信頼性及び自尊感情尺度を用い収束的妥当性を検証した.研究協力者は,知的障害者の親の会を通して依頼した各地区の当事者の会あるいは親の会が運営する福祉サービス事業所の利用者である.【結果】分析対象者は101 名で,男性69 名,女性32 名だった.尺度の内的整合性はCronbach α係数が0.81 以上(n=100)で,再検査信頼性の級内相関係数は0.89(n=22),Spearman の相関係数は0.551 だった.スティグマ尺度と自尊感情尺度とのSpearman の相関係数は-0.372だった.海外の研究よりもスティグマの経験は少なく,性別や年齢との関連はなかったが,特別支援学校の経験による違いがあった.【結論】本研究は,知的障害者のスティグマを評価する尺度の再検査信頼性と収束的妥当性を検証した.また,スティグマと関連する要因を検討したところ,教育による違いの可能性が明らかになった.開発した尺度によって今後,国際比較や大規模な量的調査が可能になり,スティグマの要因や影響を明らかにすることでスティグマを減らしていくことが期待できる.}, pages = {33--40}, title = {日本語版知的障害者本人が経験するスティグマ評価の尺度開発}, volume = {21}, year = {2018} }