@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000606, author = {前田, 晃史}, issue = {2}, journal = {ヒューマンケア研究学会誌}, month = {Mar}, note = {わが国の高齢者の割合は世界に類をみない速さで増加し,1970年に全人口の7 %を超えて高齢化社会,1994年には14%と高齢社会になった.2025年には3,657万人となり,30.3% に増加すると推測されている1 ).  保健医療福祉における高齢者は,ケア環境の貧しさ,密室性による虐待や身体拘束が明らかとなり,他の分野と比べて早い段階から人権を護るべきという気運が高まった2 ).高齢者の人権擁護の取り組みとして,2000年に身体拘束の禁止が盛り込まれた介護保険法,2006年には高齢者虐待防止法が制定された.また高齢者認知症に対して「認知症の人の意思が尊重される社会の実現を目指す」新オレンジプランが制定された.そして,認知症を含めた判断能力が低下した人の療養および財産を管理する支援として後見人制度も制定され.このように高齢者の増加に伴う社会情勢や環境の変化により,高齢者の尊厳や権利擁護に対してさまざまな制度がつくられた.  しかし,高齢者の制度が整備されたにも関わらず,2015年の高齢者に対する虐待調査では,養介護施設従事者などによる虐待の割合は昨年より35.7%増加し,養護者による虐待の割合にほぼ同じであったが,15,000件/年以上であった3 ).また,介護保険関連施設などの身体拘束調査では,全国で毎日約60,000人が身体拘束されていた4 ).これらの調査は,家庭や介護保険関連施設など主に高齢者の生活の場であるが,治療を主とする病院でも高齢者の人権や倫理的問題が生じていると考えられる.   本研究は,今後も増加の一途をたどるわが国の高齢者に対する病院で看護師が体験した倫理的問題を明らかにし,これらの問題解決の示唆を得ることを目的として文献検討を行った.}, pages = {95--99}, title = {わが国の病院看護師が経験した高齢者の倫理的問題に関する文献検討}, volume = {9}, year = {2018} }