@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000598, author = {東山, 新太郎 and 芝崎, 有紀 and 山内, 豊明}, issue = {2}, journal = {ヒューマンケア研究学会誌, Japanese Society of Human Caring Research}, month = {Mar}, note = {「フィジカルアセスメント」は1990年代後半に看護基礎教育に取り入れられるようになり,2009年度入学生から適用された看護基礎教育の改訂カリキュラムでは「対象の理解として、コミュニケーション技術、フィジカルアセスメント技術は看護師には欠かせない能力として教育内容に含めた」と述べられている1 ).つまり看護基礎教育においてフィジカルアセスメントの重要性は大きくなってきている.しかしながら,看護師自身の五感で患者の状態を判断するため,習得が難しい.習得するためには「呼吸音の聴取」を繰り返し練習する必要がある.訪問看護領域の研究においては,「バイタルサイン」「皮膚病変」「浮腫の有無」「意識レベル」「呼吸音の聴取」は訪問看護実践に必要であり,知っている程度および使用頻度ともに高い2 )ことが報告されている. 特に「バイタルサイン」「意識レベル」「呼吸音の聴取」は患者の生命維持活動に関わるアセスメント項目であり,看護師が必ず習得すべき項目であると言える.「バイタルサイン」は機器により正確に測定ができ、「意識レベル」はスケールにより明確に数値化が可能である.しかしながら、「呼吸音の聴取」は看護師自身の五感で患者の状態を判断するため、習得が難しく、繰り返しの訓練が必要となる.   呼吸音の聴取の教育方法,学習方法として生体シミュレーターの使用がある.生体シミュレーターを用いればいつでも学習者のレベルに合わせて現象を表すことができるため,非常に有効な教材のひとつとなる.三笘らは,「シミュレーター使用による聴診技術の評価を行うことで教育の効果を確認し,呼吸音聴取においては教育の効果が得られた」と述べている3 ).しかしながら,シミュレーター教材にもいくつかの課題がある.山内が述べているよう4 )にシミュレーター自体が廉価な機材ではないということがあげられる.そのため,学習者一人ひとりに専用のシミュレーターを用意することは不可能である.またシミュレーターに教育効果が評価できるようなシステムは付加されておらず,学習者の教育効果の評価が難しいこともひとつの課題となっている.シミュレーターを用いて学習効果を測定するためには,学習者ひとりひとりに対して教育者が手作業で評価を行っていく必要があるが,フィジカルアセスメントを担当する教員だけでそれを行うことは大変難しい.またシミュレーターで学習者の教育効果を評価するためには,学習者はシミュレーターを用いて練習を行う必要がある.しかし,シミュレーターは多くの場合,学校に保管されており学習者が自由に練習のために使用することはできない.シミュレーターにおける学習は必須であるが,学習者がシミュレーターを用いて呼吸音を始めから終わりまで勉強することは難しい.他の方法としてはWebサイトで呼吸音の音源が流れるだけのものも存在する.これらはスマートフォン端末でも可能であり、学習者は自分の都合の良いタイミングで学習ができるが,自分自身の理解度を確認しながら呼吸音を学習することはできない.  そこでスマートフォン端末を用いて学習者が自分の都合の良いタイミングで自由に学習ができ,また自分の学習効果の評価ができるWeb 教材を開発した5 ).本研究では開発したWeb教材のユーザビリティ調査を実施した.本研究の目的はWeb 教材の課題を明らかにし、改善点を見出すこととした.}, pages = {51--57}, title = {双方向性を持つ呼吸音聴診技能向上のための Web教材のユーザビリティ調査}, volume = {9}, year = {2018} }