@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000549, author = {勝田, 吉彰 and 茅野, 龍馬}, issue = {4}, journal = {産業精神保健}, month = {Nov}, note = {本シンポジウムでは,保健医療サービスを広く行き渡らせるUHC (universal health coverage)の視点から,海外に住む日本人(海外在留邦人)のおかれている現状について多彩な立場から検討が行われた.日系企業の海外進出は従来,日中間の緊密な経済的関係から邦人の中国在留数が拡大してきたが,拠点を中国以外の主として東南アジアに増やすチャイナプラスワンの動きに乗る企業の増加,大気汚染の影響により赴任形態が変化し単身赴任が増加することなどにより中国における在留邦人数は減少し,過重労働が強いられる環境にある.海外に在留する邦人の数は約131 万人(外務省海外在留邦人数調査統計)であり,統計調査開始時より過去最高の人数となっている.主に企業の海外進出により増加し日本人の約1%は海外に在留 しているのが現状である.海外では利用可能な様々な現地リソースを利用しながら生活をすることになるが, 医療資源を確保することは困難である.特に精神科医療においては母国語での対応が必要となり,現地人による医療の対応が困難な領域である.海外全体での邦人のメンタルヘルス関連問題発生頻度を検討すると自殺の発生件数では実にアジア地区が64%を占める.その背景には過酷な労働環境,海外赴任への適性(赴任者および家族),企業のバックアップ体制の未成熟さなどが考えられる.これらはまさしく, WHOが指摘しているメンタルヘルスの提供状況の格差が日本国内外に存在することを示している. とくに日本は医療制度先進国として,世界で最も安価で格差の少ない医療(Universal health coverage: UHC) を提供している.しかし,海外に住む日本人に関しては異なる現実もある.本シンポジウムでは海外在留邦人支援の経験者たる各シンポジストから,グローバルヘルスとUHCの観点を含めてプレゼンを行った.}, pages = {354--357}, title = {シンポジウムⅢ:海外在留邦人メンタル支援 ーグローバルヘルスとUHC (universal health coverage) の視点から}, volume = {24}, year = {2016} }