@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000522, author = {山岡, 八千代 and 藤野, 文代}, issue = {1}, journal = {ヒューマンケア研究学会誌, Journal of Japanese Society of Human Caring Research}, month = {Sep}, note = {現在の精神科医療は,急性期医療と慢性期医療の2つに大きく区分され,急性期医療には身体合併症を有する精神疾患患者の救急医療がある.そして厚生労働省の「今後の精神保健医療福祉のあり方に関する検討会」における近年の主な課題の一つに,精神・身体合併症患者は精神疾患患者の高齢化に伴って増加することが挙がっている.このことにより精神科での急性期医療及び看護は,精神・身体合併症患者が増加傾向であることや慢性化に移行しないためにも重要であるといえる.阿保は,精神科の急性期患者に関わる看護ケアについて,患者の生命を守ること,患者とケア実践者の安全を確保すること,法的倫理的配慮に則ったケアを実践する必要性を述べている.そのような看護ケアを実践する精神科看護師には,患者に身体拘束を含む行動制限を行わざるを得ない状況があると考える.2004年診療報酬改正で,医療保護入院等診療科の施設基準として「行動制限最小化委員会」の設置義務が定められた.また,精神科病院においては「精神保健及び精神障害者福祉に関する法律(精神保健福祉法)」により精神保健指定医のもとで行動制限を行うことができる.法律上においても行動制限の最小化はすべきであるが,急性期高齢精神患者の生命や,患者とケア実践者の安全確保のために行動制限は必要である.また行動制限を受ける患者には,精神的・身体的苦痛があると予測できる.このことから精神科看護師は,行動制限を受ける患者の苦痛を感じながら行動制限を行っていると考える.精神科病院における急性期高齢精神患者への看護に関する先行研究を概観すると,身体合併症看護に関するもの,精神科入院治療での看護ケア量に関するものがあった.しかし急性期高齢精神疾患患者への行動制限を行った看護師に関する研究はほとんど見当たらなかった.そこで本研究は,急性期高齢精神疾患患者への行動制限を行う看護師の体験により,急性期高齢精神疾患患者への行動制限に関する看護実践を明らかにすること及び今後の課題を示唆することを目的とした.}, pages = {85--90}, title = {精神科病院の急性期高齢精神患者への 行動制限に関する看護師の体験}, volume = {8}, year = {2016} }