@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000517, author = {槇, 一美 and 藤野, 文代}, issue = {1}, journal = {ヒューマンケア研究学会誌, Journal of Japanese Society of Human Caring Research}, month = {Sep}, note = {近年,わが国の狭心症や心筋梗塞等の虚血性心疾患の死亡数は,心疾患による死亡数全体の約4 割を占めている.2012年虚血性心疾患の一次予防ガイドラインによると,食生活や生活習慣の欧米化が進み,肥満,脂質異常症,耐糖能異常など代謝性疾患が大幅に増え,虚血性心疾患リスクの増大が危惧されている.さらに,ストレスは虚血性心疾患の発症に関連する要因であることも明らかになっており,虚血性心疾患の危険因子であると報告されている.百村は,「患者は虚血性心疾患を発症したことによるショックや今後の生活,再梗塞に対する不安など,ストレスを抱え込むことになる」と述べている.虚血性心疾患は,発症直後の生命の危機が高い重篤な疾患であり,患者は不安や恐怖に直面し,精神的・身体的ストレスを体験する.先行研究を概観すると,舘山らは,虚血性心疾患患者の不安について,退院前に比べ退院1ヵ月後に高くなっていることが明らかにしている.また,河村らは,壮年期から中年期の就労している初回心筋梗塞の患者の入院1 週間から退院3 ヵ月後までの体験から,「局面1 :生の不確かさを感じ動揺する,局面2 :生を前向きに受け入れ,自己コントロールを考える,局面3 :今後の人生と自分の死生観とを統合し,終局を迎えた時に後悔がないように生きる」という3 つの局面へと意識が変遷していくことを明らかにしている.そこで,私たちは,虚血性心疾患患者は,再梗塞の予防や残存している心機能を維持するため日常生活管理を行っていく必要があり,それに伴い不安やストレスが高くなる状況にあると考える .看護師が,虚血性心疾患を発症した患者が治療・回復過程で,どのようなこと思いながら病に向き合っているのか理解し,心理状況に応じて看護支援することは,患者の回復過程の促進や今後の人生・生活の再構築において重要であると考える.そこで,本研究において,虚血性心疾患治療後の患者心理と看護支援に関連する文献検討を行うことは意義があると考えた.本研究は,虚血性心疾患治療後の患者心理と看護支援に関する看護研究の動向を明らかにすることを目的とする.}, pages = {53--57}, title = {虚血性心疾患治療後の患者心理と看護支援に関する看護研究の動向}, volume = {8}, year = {2016} }