@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000488, author = {溝端, 剛}, issue = {1}, journal = {関西福祉大学社会福祉学部研究紀要, The journal of the Department of Social Welfare, Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {本稿は,兵庫県上郡町の標高350 ~ 400m に位置する4 つの山上集落を対象に,平成25(2013)年度から継続して実施している「過疎・高齢化地域の自治会と連携した生活(買い物等)支援事業」の活動報告である.4 集落はすべていわゆる「限界集落」で,そのなかには消滅の危機に直面している集落もある.「誰もが安心して住み慣れたところで暮らすことのできる地域」をつくるには何が必要か,その模索として始まったのが移動スーパー「とらいあんぐる号」の運行である.学生とともに月2 回のペース(主に隔週日曜日)で運行し,2 年半の間に各集落を52 回訪問し,利用者は延べ582 名であった.平成26(2014)年4 月からは,一人暮らし高齢者の話し相手や簡単な手伝いをする日を月2 回(主に隔週日曜日)設け,「とらいあんぐる号」の新たな役割として「ふれあい活動」を展開した.  「とらいあんぐる号」の事業効果については,まず,買い物等をはじめさまざまな困難や寂しさを抱えている一人暮らし高齢者・高齢者夫婦の生活支援を行うことで,住み慣れた地域で1 日でも長く生活できることに貢献できているように思われる.また,目の前にいる高齢者の生き様に共感し,それを支援したいという自然発生的な自発力が学生の間に生まれ,本当のボランティア精神を育むことができているという点で,「とらいあんぐる号」の活動の教育効果は非常に大きい.  これらの「とらいあんぐる号」の活動を通じて,①行政任せでもなく,市場任せでもなく,また非営利部門任せでもなく,3 者の協働事業で,持続可能な集落・生活支援サービスを提供していくこと,②一人暮らし高齢者・高齢者夫婦の1 人ひとりに応じたきめの細かい支援を行うために,生活状況の変化を迅速かつ正確に反映した「集落カルテ」を作成し,それを関係者が共有する「集落見守りシステム」を構築することが,今後の課題として導出される.}, pages = {57--64}, title = {赤穂郡上郡町における山上集落への生活支援の実践的取り組み}, volume = {19}, year = {2016} }