@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000456, author = {堀, 理江}, issue = {1}, journal = {ヒューマンケア研究学会誌, Journal of Japanese Society of Human Caring Research}, month = {Sep}, note = {我が国において、がんは死因の第一位であり、男女ともに60歳ごろから罹患率が上昇し、高齢になるほど罹患率・死亡率ともに高くなっている。高齢者のがん罹患、がんによる死亡が増加する一方で、近年は、20-65歳の働く世代のがん患者が増加し、第2 期がん対策基本推進計画において、新たに取り組むべき課題として、「働く世代や小児へのがん対策の充実」を掲げている。諸外国においても同様の状況であり、アメリカではNational Comprehensive Cancer Network(NCCN)が、若年(Adolescent and Young Adult:AYA)を「15-39歳」と定義しており、AYAがん患者は、就業、育児などの問題とともに、がんの治療によって様々な晩期合併症をもつリスクの高さがあると指摘している。がん治療による晩期合併症には、神経毒性、心毒性、肺毒性、性機能障害、二次がんがあり、なかでも、ある種の化学療法や放射線治療が、AYAがん患者の妊孕能に与える影響について、徐々に明らかになってきている。NCCNが定めたAYAガイドラインでは、AYAがん患者の包括的アセスメントとして、社会心理的アセスメントや遺伝的素因に関するアセスメントとともに、年齢相応のがんに関する情報提供や妊孕性に関する情報提供を行うよう記されている。妊孕性の問題に関連して、若年性がん患者は、妊娠・出産が可能な年齢であり、まれではあるが、がんに合併して妊娠するケースが増加しつつある。がん合併妊娠患者は、「自身の生命のためには治療を受けたい」という思いと「治療を諦めてでも子どもを産みたい」という非常に大きな葛藤を伴う選択に迫られる。さらに、選択するまでの期間には制限があり、パートナーや家族の思いが交錯する中で、自身の思いも大きく揺れる体験をしていることが推測される。そこで、本研究では、がん合併妊娠患者および家族のがんの治療方針決定に関する現状と課題を文献検討から明らかにする。}, pages = {53--58}, title = {がん合併妊娠患者および家族のがんの治療方針決定をめぐる現状と課題}, volume = {7}, year = {2015} }