@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000447, author = {藤岡, 純一}, issue = {2}, journal = {関西福祉大学社会福祉学部研究紀要, The journal of the Department of Social Welfare, Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {本稿は,スウェーデン租税庁(skatteverket)発行の年報「2010 年のスウェーデン税制:租税統計年報」(Skatteri Sverige 2010:Skattestatistiskårsbok) の第14 章「20世紀の税制史」(Skatternas historia under 1900-talet)の翻訳である.この章の執筆者はNilsJohansson(租税庁職員)である.この年報はスウェーデンの税制の原則,仕組みと特徴について書かれた341 ページにわたる膨大な報告書である.租税原則,税の分類から始まり,所得税,法人税,付加価値税などの各税について詳述され,脱税,租税損失,徴収,租税についての世論,歴史,国際比較などの分析と内容は多岐にわたっている.これまで日本では1991 年のいわゆる「世紀の税制改革」とそれ以降の税制の研究が行われているものの,スウェーデン税制の歴史については部分的な指摘にとどまり,全体の変遷についての研究が皆無であった.本翻訳はそのような間隙を埋める試みである.20 世紀は税制の時代でもあった.初頭に累進所得税が始めて導入され,関税と物品税が主要な税制であった時代から,所得税の時代へ,そして所得税,付加価値税,社会保険料の雇い主負担が並存する時代へと変化した.それとともに,税務行政も大きく変容した.申告義務の導入,所得や資産の評価制度の明確化,源泉徴収の導入,国と地方での役割分担と租税庁の設置,そしてコンピューターの利用による行政の合理化である.スウェーデンは福祉国家,そして高い租税負担率の国として知られている.しかし,そのような国になったのは1960年代以降のことであり,かつてはヨーロッパで遅れた国であった.本翻訳では,福祉国家に至る,そしてその後の税制と税務行政の発展を概括している.本翻訳によって,スウェーデン税制史のより深い研究が進むことを期待する.}, pages = {19--26}, title = {20世紀のスウェーデン税制史}, volume = {18}, year = {2015} }