@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000313, author = {古瀬, 徳雄}, issue = {9}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The Journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {音楽は世界のどの民族も持つ普遍的な現象である.それぞれが音楽を演奏し、鑑賞し,創作し,身体を動かし,個人や集団で,歌に楽器と,独自の音楽体験とさまざまな楽しみ方を持っている.心身に問題をもつ人に音楽を適用し,改善されれば,それは音楽療法といえよう.ここにはさまざまな方法,技術が必要になってくる.厳密な意味では,セラピストが患者とのコミュニケーションにその臨床の場で即興音楽を奏で,治療目的に向けてセッションが重ねられる.本論では調査によって癒しの音楽として取り上げられた曲をみていくと,共通な作品が幾度も登場してくる.無限の作品群から,心の癒しに介在する音楽として選ばれた曲をみると,そこには共通要素がいくつか浮かび上がってくる.バス声部の順次進行を持つ動きや,長三和音と短三和音の交替,主要三和音より副三和音の使用,循環和音,リズムパターンの反復などが相当するであろう.さらにその構造特性をみると,下属和音,下属調, ST(変格終止),DS進行といった,クラシック特有のドミナントからトニックといった完全終結の連続構造でなく,サブドミナントを織り込んだ和声が発見できることである.サブドミナントの一種独特な味わいのある響きのなかで,時に自分を違ったように感じ,世界が変わったように感じ,個別的な主体を失いながらも,他に変えがたい独自性を持ったものへ変わり得る,揺れ動いて,そこで一つの生を得るような感覚である.こうしたサブドミナントの美を持つ音楽から《冬の旅》《ドイツレクイエム》をとりあげ,サブドミナントの秘訣を探しに旅したものである.}, pages = {45--62}, title = {癒しの音楽の特徴について}, year = {2006} }