@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000306, author = {山本, 博和}, issue = {2}, journal = {関西福祉大学社会福祉学部研究紀要}, month = {Mar}, note = {数学的能力の一つである空間表象能力は,小学校児童にとって算数の学びに大きな影響を及ぼすものである.j. ピアジェの発達段階説では,前操作期から具体的操作期にあたる幼児期から小学校在学時期に,空間表象能力は大きく発達するものであるという.そこで,小学校児童の空間表象能力の発達を明らかにするために,「イメージ立方体描画」という調査を横断的かつ縦断的に行った.約10 年毎に3度にわたり小学校の第1学年から第6学年で行った結果,空間表象能力は,個人差はあるものの,低学年期は未発達であり,中学年期に著しく発達し,高学年期には一応の発達の完成が見られるということが明らかになった.さらに,空間表象能力は社会や生活の変化に影響を受けない人間固有の発達特性であることもわかった.以上の調査結果から,子どもの空間表象能力の発達に即した算数教育は,小学校低学年期においては作業的な活動や体験的な活動,具体物を用いた活動などを通した学習,中学年期には具体的操作活動とともに思考実験のような映像的操作(空間的イメージ操作)活動を取り入れた学習,高学年期には映像的操作活動とともに概念的・論理的思考に基づく問題解決型の学習を行うことが望ましいという結論に至った.特に,文部科学省が求めている,数・量・図形についての感覚を豊かにするとともに,数・量・図形概念を形成し,問題解決能力を育むためには,空間表象能力の発達に即した操作活動を取り入れた指導法の確立が望まれる.その実践事例として,「球」と「分数」の指導の在り方について紹介した.}, pages = {93--101}, title = {空間表象能力の発達に基づく算数教育の在り方}, volume = {16}, year = {2013} }