@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000268, author = {光田, 尚美}, issue = {10}, journal = {関西福祉大学研究紀要, The Journal of Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {40015498060, ペスタロッチーにおける「母性」とは何か.「母性」を重視した教育思想は,女子学校の理念と実践にどう関わっているのか.女子を対象とした教育論はいかにして受容されたのか.本研究はかかる問題関心から,ペスタロッチーの教育思想を女子教育の観点から再考するものである. 本稿はその端緒として,近代スイスにおいて聞かれていた女子に対する教育の機会に注目し,そこから導かれる教育的思考に照らして,ペスタロッチーの女子教育論を特徴づけていきたい.考察は次のような手順で進める.まず,当時すでに行われていた女子教育の機会について概観し,その特徴を明らかにする.ペスタロッチー自身がプロテスタントであることやスイス啓蒙主義の流れに位置することから,彼の女子教育論にもこうした機会を保障していた当時の教育的思考の影響が少なからず指摘される.次に,女性の社会的意義に注目した彼独自の理解や女子学校設立の意図や教育目的について考察し,女子学校の教育理念や実践指針を明らかにする.さらに,カストホーファーとの出会いや女子教育についての彼女の見解にも言及する.これらの考察から,ペスタロッチーの女子教育論は,「人間陶冶が第一義であること」,「社会貢献として意義づけられた母親への準備教育であること」,「本来の意味においてメトーデを完成させること」として特徴づけられる.最後に,本稿の結びにかえて,ペスタロッチーの女子教育論および女子学校での実践の意義を総括的に評価し,さらに考察を進めていく上での具体的な課題を示す.}, pages = {61--68}, title = {ペスタロッチーの女子教育に関する考察(1)近代スイスの女子教育の理念とペスタロッチーの女子学校}, year = {2007} }