@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000220, author = {井上, 寿美}, issue = {1}, journal = {関西福祉大学社会福祉学部研究紀要}, month = {Sep}, note = {本研究の目的は,子育ての社会化において親による養育責任がどのように位置づけられているのかを明らかにすることである.子育てに関する責任の所在と担われ方について検討した結果,明らかになったのは次の3 点である.①子育ての社会化において,親による養育責任が顕在的に位置づけられることは相対的に少ない.②親による養育責任が顕在的に位置づけられるさいには,親による養育責任はわが子を育てることであると位置づけられる場合と,親による養育責任はわが子を含む次世代を育てることであると位置づけられる場合の2 とおりがある.③親による養育責任はわが子を育てることであると位置づけられる場合,親役割の遂行が強調されることになる.  以上をふまえて考察したのは次の3 点である.①子育ての社会化において親による養育責任が顕在化し難い理由は,子育ての第一義的責任を有するのは親であると自明視されており,親による養育責任について,ことさらに取りあげて議論する必要はないと暗黙の内に了解されていることである.②子育ての社会化において親による養育責任が顕在化するさいの理由は,子育てに関する責任の多様な担われ方が議論されることにより,養育責任の主体が不明確になる可能性が生じることである.③子育ての社会化の課題は,社会的養護の下にある子どもの存在が不可視化されていることである.}, pages = {29--35}, title = {子育ての社会化における親による養育責任 -子育てに関する責任の所在と担われ方の検討をとおして-}, volume = {16}, year = {2012} }