@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000188, author = {古瀬, 徳雄}, issue = {2}, journal = {関西福祉大学社会福祉学部研究紀要}, month = {Mar}, note = {バッハ(Johann Sebastian Bach 1685~1750)の偉大な声楽作品には「, カンタータ」が大部分を占める.「カンタータ」第50 番 BWV50《 Nun ist das Heil und die kraft いまや救いと力が現れたり 》は, 多くの謎に包まれている.作品を伝える資料は第1曲の二重合唱とオーケストラのための合唱曲だけである.さらに二重合唱の形態を取る曲は, 約200 曲以上のカンタータの中でこの《BWV 50》だけである.自筆原譜の存在が不明であることから, 残っていた写本を元に現在出版されているが, その際に編曲したものと言われ, その編曲がバッハ自身によるものか, 息子たちによるものか, 元は5声部の合唱曲ではないかといった諸説がある.さらに作曲者がバッハではなく, 同時代の別の作曲家ではないかとする論もある.本論は, バッハの死後, 弟子の一人ゲルラッハが作成した楽譜資料を基に, 推論を繰り返しながら, この作品は聖トーマス教会音楽監督就任の年にバッハが二重合唱形態により作曲したとの新たな見解を導きだし, その過程から, 彼がいかに次世代の若者の育成にも情熱を注ぎ, 福祉や教育に関わっていたのか, 人間バッハの側面を辿り, さらに《BWV 50》が〈マタイ受難曲〉の試金石となり, 先駆をなしていることを証明したものである.}, pages = {1--11}, title = {J.S.Bachの若き者へのまなざし}, volume = {15}, year = {2012} }