@article{oai:kusw.repo.nii.ac.jp:00000013, author = {木浪, 冨美子 and 小川, 徳子}, issue = {12}, journal = {関西福祉大学社会福祉学部研究紀要, The journal of the Department of Social Welfare, Kansai University of Social Welfare}, month = {Mar}, note = {本研究の目的は,精神障害についての知識の獲得と,精神障害者との直接的な交流を含む,参加型学習実践が,精神障害のとらえ方に肯定的な変化をもたらすのかを検討することであった.大学生を対象とし,学習活動前後における質問紙調査の結果を比較した.使用した質問紙は,元々は,精神障害者との協働で考案されたものであり,精神障害者との社会的・心理的距離感,精神疾患と精神障害者へのイメージ,精神障害者にとっての生活のしづらさについての見解を問う内容となっていた. その結果を分析すると,精神障害者との社会的・心理的距離感が,活動後には肯定的に変化していた.参加型学習実践は,参加者が,地域社会で共に暮らす人物としても,生活を共にする人物としても,より信頼できる人物として受けとめられるようになる効果を持つと考えられる. 精神疾患へのイメージはより正確なものとなっていた.精神障害者へのイメージは,学習活動以前にどのようなイメージを持っていたかを問わず,ニュートラルな見解を持つようになることが示された.直接的な交流が,一般的な他者をとらえるのと同様の態度に近づけたと言える. 精神障害者にとっての生活のしづらさに対する見解は,特に,社会活動における困難さへの気づきが促進される可能性が示された.しかし,人間関係における困難さついては,気づきが生じた学生と生じなかった学生とが見られた.交流によって知り得たことを,共有するための取り組みが必要だったのかもしれない. 本研究によって明らかになった直接的な交流を含む学習活動の効果は,精神保健福祉士育成のための教育プログラムを構築する際,重要な手がかりとなり得るだろう.}, pages = {81--89}, title = {大学生における精神障害のとらえ方(2)参加型学習実践による変化}, year = {2009} }